うちの妻は日頃からコーヒーや緑茶をよく飲んでいたため、妊娠した今、カフェインが入っている飲み物が飲めない現状に戸惑っているようです
そこで妊娠期のカフェインについて調べてみました
- 妊娠中のカフェイン摂取量について知りたい
- カフェインが入っていない飲み物を知りたい
という方はぜひご覧ください
カフェインとは
カフェインは、コーヒー豆や茶葉などに含まれる天然の食品成分で、苦みに関係があります
睡眠のメカニズムに関係があるアデノシンという物質と化学構造が似ているため、アデノシンの作用を妨げることで神経を興奮させ、以下のような作用を起こします
- 覚醒作用:脳内にある眠りを誘う受容体(アデノシン受容体)と結合し、アデノシンの働きを抑えることで脳を覚醒させます
- 鎮痛作用:血管を収縮させる作用があるため、血管の拡張によっておこる頭痛に効果があります
- 利尿作用:血管収縮により、一時的に血圧を上昇させますが、尿の量を増やし、血液の中から余分な水分を減らします
妊娠期のカフェインについて
妊娠期に限らず、日本ではカフェインの摂取基準がありません
しかし、海外では以下のように基準が設けられています
- WHO(世界保健機関):コーヒー1日3~4カップまで
- EFSA(欧州食品安全機関):1日200mgまで
- カナダ:1日300mgまで(コーヒー1日2カップまで)
妊娠期は肝臓の代謝機能が低下するため、カフェインの分解・排出に時間がかかるため、体内に残る時間が長くなり、胎児にも影響が及びます
そのため、過剰摂取により、出生児が低体重となるリスクが高くなる可能性があるほか、流産のリスクが高まることが指摘されています
飲み物のカフェイン含有量について
どんな飲み物にカフェインが入っているのか、女子栄養大学出版部の「五訂増補食品成分表2009」をもとにまとめました
- 緑茶0.16g(茶葉10gに対して60℃のお湯60mlで2.5分)
- ほうじ茶0.02g(茶葉15gに対して90℃のお湯650mlで0.5分)
- ウーロン茶0.02g(茶葉15gに対して90℃のお湯650mlで0.5分)
- 紅茶0.03g(茶葉5gに対してお湯360mlで1.5~4分)
- コーヒー0.06g(コーヒー粉末10gに対してお湯150ml)
- 玄米茶0.01g(茶葉15gに対して90℃のお湯650mlで0.5分)
抽出条件は様々ですが、基本的に一般的なコーヒーやお茶を自分で淹れる場合、カフェインは必ず入っていると思ってよいでしょう
お茶では、若い芽にカフェインが多く含まれているため、抹茶や玉露は特に気を付けましょう
前にお伝えした基準とこの含有量から、1~2杯の飲み物は安全に楽しむことはできそうですが、カフェインの半減期は4~6時間といわれていますので、短時間で多量に飲んでしまうことは避けましょう
カフェイン控えたいとき
カフェインを控えたいときは「カフェインレス」「カフェインフリー」「デカフェ」「ノンカフェイン」などカフェインを含まない、または少ないものを選びましょう
- カフェインレス、デカフェ:カフェインが少し入っている
- ノンカフェイン、カフェインゼロ:完全に入っていない、またはほぼ入っていない
※日本にはカフェイン表示の基準はありませんので表示を鵜呑みにしないで!
市販のお茶ではカフェインゼロを掲げるブランドもあるため、妊娠中に飲みたい場合はペットボトル飲料を活用するとよいでしょう
- 生茶デカフェ0mg
- 十六茶0mg
- 爽健美茶0mg
また、麦茶やルイボスティーなどはもともと原料にカフェインが含まれていないので、安心して飲むことができます
カフェインが少ないデカフェの市場規模は年々増加傾向にあり、今後もカフェインが入っていない商品が続々発売されることが期待されます
最後に
妊娠中は胎児に影響があることから、コーヒー1、2杯などカフェインを控えるのがよいでしょう
麦茶などカフェインが入っていない飲み物や、カフェインゼロブランドの市販品を活用するとなおよいです
妻は麦茶とキリン生茶デカフェを併用して、つわりと戦っていますので、これからもカフェインゼロ飲料で支えていきます!
コメント